寒波の影響で糸魚川は大雪となりました。
雪の降った地方の方は
お気を付けてお過ごしください。
今回は美術館の回廊と金剛王菩薩のモデルとなった
お寺のご紹介です。
回廊は奈良県の法隆寺をイメージされたと言われております。
607年に創建された聖徳太子ゆかりのお寺です。
世界最古の木造建築群として1993年に
日本初のユネスコ世界文化遺産として登録されました。
建築家の村野藤吾先生は
仏像が展示された美術館に入館する心構えとして
長い回廊にしたと言われております。
長い回廊を歩いているうちに
心を鎮めて頭を垂れるような心境にたどり着けるようにと
狙って造られたそうです。
そして美術館に入って一つ目の作品
金剛王菩薩(こんごうおうぼさつ)は
和歌山県の高野山金剛峯寺にある
金剛王菩薩像をもとにして作られております。
高野山金剛峯寺は空海ゆかりのお寺です。
こちらも2004年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。
彫刻家の澤田政廣先生が昭和44年(1969年)
75歳の時に高野山金剛峯寺のために仏像を制作・開眼され、
その作品をもとに当美術館のために
新たに作っていただいた作品を展示しております。
当美術館の金剛王菩薩は澤田先生88歳の時の作品となり
館内で一番新しいものとなっております。
クスノキで作られており
部屋に入る際にかすかに樟脳の香りがします。
※館内は撮影禁止です。
法隆寺も高野山金剛峯寺も
1000年以上の長きに渡ってその姿を残しています。
その歴史にあやかりたく思います。
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