ひと雨ごとに秋が深まり
酷暑と言っていた季節が
随分と前のことのように
感じられるようになりました。
朝晩もだいぶ涼しくなり
最近は傘の出番も多くなりましたね。
雨の日はなんだか外に出るのも億劫になってしまいますが
そんな時こそ美術館!
実は谷村美術館には
雨の日だからこその楽しみがいっぱい。
今日は
雨の日の美術館の楽しみ方についてお話します。
雨のにおいや雨が葉を打つ音を感じながら
美術館入口をぬけると
いつもと違った表情の
濡れた石や庭園の緑が
色濃くどっしりと迎えてくれます。
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美術館入口までの回廊の屋根は
雨といがないため
雨のしずくが屋根をつたって落ちる光景を
楽しむことができます。
また、その雨音をBGMに回廊を歩くのも
心が落ち着きます。
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美術館を出た後
「聖観音」のお部屋外観横に目をやると
壁が雨水で黒ずんでいます。
これはあえて溝を作り
雨水が流れるようにしてあるためです。
村野藤吾先生は
建物ができたときが完成ではなく
時が経ち汚れることで完成していく
「経年変化」を期待しました。
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また、屋根から落ちる雨粒が地面の石を洗い
白い一本の線ができていますが
雨の日はこの線がよりはっきり見えます。
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出口回廊を出て飛び石を歩いていると
晴れの日には気づくことのない
隠れたハートを見つけることも
雨の日ならではの発見です。
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室内から見ていただく鑑賞式庭園の玉翆園で
あたたかいお飲みものを飲みながら
心も身体もあたたまってください。
ショップではアクセサリーやストラップなど
1点もののオリジナル商品もございますので
是非お気に入りを見つけてください。
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雨の日は地面が滑りやすくなっていますので
足元には十分お気をつけください。
皆さまのご来館、ご来園を
心よりお待ちしております。
(T)