午前中は、太陽が顔を出していましたが、
午後になると、空が重い雲に覆われ、
雨がぽつぽつと降ってきました。
冷たい風が吹いていますので、
あたたかくしてお過ごしください。
谷村美術館 |
先日、ツアーでご来園いただいた
お客様にこんなご質問をいただきました。
「最後に見た聖観音という作品の
片足が浮いているように見えたんですが、
あれは何か意味があるんですか?」
※館内は撮影禁止です。 |
恥ずかしながら、
その時すぐにお答えできませんでしたので、
こちらで紹介させていただきます。
これはよく如来や菩薩立像にもみられるもので、
諸説ありますが、
足を上げる時に最初に指が持ち上がり、
それから足全体が動く《動》を表現したもののようです。
※館内は撮影禁止です。 |
動かない彫刻において
動きをいかに表現するかとなった時に
このような表現になったと言われています。
作者である澤田氏が、
これを意識したかは分かりませんが、
足を動かそうとしている姿は、
「今から救いに行きますよ」
という動きが伝わってきます。
また、手の形には、
右手…「すべてを聴き入れます」
左手…「すべてを救います」
という意味があるそうです。
※館内は撮影禁止です。 |
そう考えると、この聖観音は、
今まさに人の悩みなどを聴き入れ、
救いにいこうとしているのかもしれませんね。
ご質問いただきまして、
ありがとうございました。
谷村美術館・出口庭園 |
立春が近いとはいえ、
まだ寒い日が続くようです。
どうぞご自愛ください。
いつもご来園ありがとうございます。
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