谷村美術館 横のドウダンツツジも一部
ほんのり赤く色づいてきました。
谷村美術館全景も
夏の色から秋の色へと少しずつ変わり始めています。
日の時間が少しずつ短くなり、
一日の中でも陽の光の変化を楽しむことができます。
谷村美術館は一般的な美術館とは違い、
作品一つ一つに合わせて展示室が設計されており、
当初から作品の入れ替えは一切行わないという考えのもとに造られています。
そのため、各々の作品を引き立てるための自然光と人工照明が織りなす光と影、
作品と見る者を優しく包み込む空間設計など
細部にわたり深く考えられており、作品と空間が一体となっています。
夕方にかけて館内にも西日が射し込み、
オレンジがかった自然光が入ってきます。
昼間は色の差がなかった天井からの明かりも
夕方になると方角の違いによってオレンジ色の光と青白い光に分かれます。
建築家 村野藤吾氏は、
トップやサイドからの自然光の量や調節を何度も行ったと言われています。
建設当時、曲線を描く内装の仮の姿の再現には、形を自由に変えられる布を用い、
実物大の仏像模型を置き、光線の具合を確認したそうです。
「糸魚川は私の現場だ」として、
建築にかけた村野氏最晩年の強い想いが感じられます。
季節や時間帯ごとに刻々と表情を変える 谷村美術館に
ぜひ、お越しください。
【翡翠園、玉翠園・谷村美術館HP http://gyokusuien.jp/】
(Y)
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