ありがとうございます~
2025年10月10日金曜日
雨の日の美術館
2025年9月28日日曜日
おかえりなさい 曼珠沙華
2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響により
破損してしまい修復中だった
【曼珠沙華】
修復が終わりようやく戻ってきました。
曼珠沙華ファンの皆様
お待たせいたしました。
曼珠沙華の別名は彼岸花(ヒガンバナ)
お彼岸の頃に咲く花をイメージして作られた作品です。
※館内は撮影禁止です |
偶然にも搬入される数日前に
園内に咲き始めた
彼岸花
赤色と白色のお花が
紅白に咲き並び
祝福しているかのように観じました。
アゲハ蝶も祝福しにきたかのよう |
*
ここで曼珠沙華について説明させていただきます。
1959年(昭和34年)
澤田先生が66歳の時に制作された作品です。
阿修羅を思わせるようなお顔と
千手観音を思わせる手を付けて
仏の姿として作られています。
左右からのスポットライトにより
後方にふたつの影が映ります。
その影を半分に切って見てみると
上半分は両手を上げて喜びを
下半分は両手をグッと握り
苦しみ・悲しみに耐えているお姿を表現しています。
澤田先生は
「たくさんの腕を持つという事は人間の欲望のひとつの現れである」
という言葉も残しています。
*
秋らしく心地よい気候になってきました。
澄み渡った秋空
夏から秋へ
庭園の植物や虫たちも移ろってきました。
綺麗に修復していただいた
曼珠沙華や
秋の庭園へ
是非ともいらして下さいね。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
(R)
2025年9月22日月曜日
秋分の日
過ごしやすい気候になりました。
明日は秋分の日ですね。
今年は20日(土)が彼岸入り、26日(金)が彼岸明けとなり
秋分の日の前後3日間を合わせた7日間がお彼岸となります。
戦前、この祝日は「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)と言われ
「春分の日」も同様に
歴代の天皇や皇族の霊を祀る、大切な祭祀が行われる日でした。
戦後、GHQによって見直され
現在は祖先を敬う「秋分の日」として制定されました。
暑さ寒さも彼岸までとよく言いますが
やっと暑さが和らいできましたね。
彼岸花も咲き始めました。
ずっと修復作業に出していた谷村美術館内の作品「曼珠沙華」も
彼岸花という意味がございます。
9/25(水)からご覧いただけることとなりましたので
ちょうど彼岸花が咲くお彼岸の時期と作品が戻ってくる時期が重なり
とても喜ばしく思います。
先日は大雨の日に団体ツアーのお客様がいらしてくださいました。
海でヒスイ拾いができず、当施設をご利用していただきました。
学芸員さんがヒスイについて説明をされ
みなさん真剣に聴いていらっしゃいました。
お越しいただきありがとうございました。
糸魚川はヒスイが有名ですが
玉翠園のテーブルはすべて糸魚川ヒスイの原石になっております。
ここまでの大きさや量はとても珍しいかと思いますので
ヒスイ探しのあとはぜひ本物のヒスイを触りにお越しくださいませ。
いつもたくさんのご来館ありがとうございます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(K)
2025年9月8日月曜日
癒しを求めて
9月に入りました。
雨の降る日が増え、
これから少し涼しくなるのかと思いましたが、
日中はまだまだ暑い日が続いております。
当面は熱中症対策が必要になりそうです。
朝晩は涼しい風が吹くようになり、
少しずつですが季節の移ろいも感じられるようになりました。
雨が降ったおかげで、
翡翠園の苔がとてもきれいな緑色になりました。
キノコもたくさん生えていました。
そして、翡翠園の池では鯉が元気に泳いでいます。
池の中をよく見てみると鯉の稚魚が泳いでいるのを
見かけることがあります。
とても小さくて泳ぐスピードが速いので、
一瞬でどこかへ行ってしまいますが、
一生懸命泳いでいる姿が可愛いです。
出会える確率は低いかもしれませんが、
皆様もぜひ探してみてください。
翡翠園はお庭の中を歩いて愉しんでいただく
「回遊式庭園」となっております。
植物の緑に囲まれた中を歩いたり、
自然に触れていると、
心が穏やかになるように感じます。
癒しのひとときをお過ごしいただけたらと思います。
皆様のお越しをお待ちしております。
(I)
【翡翠園、玉翠園・谷村美術館HP http://gyokusuien.jp/】
2025年8月30日土曜日
処暑
処暑とは立秋から数えて15日目ごろからで暑さが和らぐという意味です。
萩の花が咲き、穀物が実り始める頃です。
通年ですと厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、
山間部では早朝に白い露が降り始め
秋の気配を感じ始める頃となります。
ここ糸魚川も昼間は暑いですが、朝夕は少しずつ涼風が吹き
虫の音も心地よく聞こえるようになりました。
毎日暑いと外に出るのも億劫になると思いますが、
涼を求めて翡翠園・玉翠園・谷村美術館に訪れて
みてはいかがでしょうか。
玉翠園では、冷房のきいたお部屋でお茶を飲みながらお庭を眺められます。
静かな空間でその時だけの景色をお楽しみください。
澤田先生の作品です
石段を上がりたどり着くと、さわやかな風が吹きます。
そこから入口に目をやると広大なお庭を見渡すことができます。
秋の風を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。
池の周りには、今まで暑くて影を潜めていた鯉たちが石橋を渡っている
音を聞きつけて大きな口を開けて歓迎ムードです。
2025年8月24日日曜日
わぁー綺麗!
玉翆園に足を踏み入れた瞬間、
感動の声をあげる方が多くいらっしゃいます。
2025年8月15日金曜日
石フェス限定モーニングツアー
ずっと雨が降らなかった糸魚川にも雨が降り
カラカラだった木々たちが生き返りました。
8月3日・10日(日)に石フェス限定の
モーニングツアーが行われました。
両日ともご予約いただき
ご参加くださったみなさまは誠にありがとうございました。
※館内撮影は禁止です。 |
ツアー中に色々とご質問いただき
お答えできなかったものもございましたので
その後調べてみました。
仏像の後ろによくある光の輪ですが
光背(こうはい)や後光(ごこう)と呼ばれ
頭の後ろだけで光るものと、全身から光を発するものがございます。
仏様の神秘的でまばゆいオーラを目に見える形で表したそうです。
谷村美術館には7体の仏像に光背が表されております。
無いものは人間をモデルにしているためか
それぞれ違う表現にしたのではないかと思われます。
それと高さのある仏像をどうやって彫っていたのかと
ご質問がありました。
澤田先生が実際に制作中の昔のお写真が残っていたのですが
澤田先生ご自身が高さのあるものに乗り
仏像が立った状態で彫られていたようです。
当美術館最大の仏像は「聖観音」という作品で
高さが3m38cmございます。
かなり大きな作品になりますので
制作は大変なご苦労があったと推測されます。
こうやって調べてみると
まだまだ奥が深いと感じました。
古来より信仰の対象や人々の心の拠り所となっていた仏像を
アートという形で表現された澤田先生。
そしてその作品を最大限にリスペクトした建物を
建築された村野先生。
今もなお色褪せることのないお二人の作品のエネルギーを
感じることができます。
2025年8月9日土曜日
恵みの雨
この夏
全国的にも水不足といわれておりますが
新潟県糸魚川市も1か月以上
まとまった雨が降らず
水不足が深刻化しておりました。
玉翠園の庭園内でも猛暑の中
スプリンクラーで水をまき
庭園の管理維持を
しておりましたが
スプリンクラーの水にうっすら虹がみえます |
ようやく
先日
恵みの雨が降り
大地や植物たちが
瑞々しく潤い
喜んでいるかのようでした。
久しぶりに雨が降りしきる庭園を
玉翠園から眺めていると
心が静まり
リズミカルに拡がる
水面の波紋が
心を静寂に整えてくれます。
玉翠園から眺める鑑賞式の庭園です |
***
まだまだ猛暑が続くと思われますが
8月7日に
立秋を迎えました。
暦の上では秋の始まりです。
残暑が厳しいですが
玉翠園では館内を涼しくして
皆様のお越しをお待ちしております。
翡翠原石で作られたテーブルで
飲み物を頂きながら
季節の移ろう日本庭園を
お楽しみ下さい。
(R)
【翡翠園、玉翠園・谷村美術館HP http://gyokusuien.jp/】